趣向が劇団になりました。

劇作家オノマリコの演劇ユニット「趣向」は、2023 年 4 月より俳優の大川翔子、前原麻希の 2名が加入し劇団化します。

撮影:佐藤茉優花


【大川翔子(写真左)より】
実は数年前から「オノマリコさんの作品に出来るだけ多く出演したいなぁ。」と密かに思っていました。願ったり叶ったりです。この先、嫌な出来事もあるでしょう。感情的な私ですから「くそ!辞めてやる!」みたいな時もあるかもしれません。でもその時は美味しいものでも食べて、気持ちを落ち着けて前言撤回しますね。出来るだけ長く永く、おばあちゃんになっても趣向の劇団員として俳優を続けていけたら面白いんじゃないかと思います。
https://shukou.org/member/okawashoko/


【前原麻希(写真右)より】
趣向の劇団員(期限付)になりました!
期限付きなのは、自身の目標に向けて一定の期間、勉強させて頂くためです。期限は決まってませんが、それでも受け入れて頂き感謝です。
TPOに合わせて服を選んでると(合わせられてはいないけど)制服って楽だったなと思います。劇団にはその緩やかで愛しい窮屈感を覚えます。嬉しいような照れ臭いような初めてのそれを味わいながら、創作に勤しみたいと思います。趣向fresh startよろしくお願いします!
https://shukou.org/member/maeharamaki/


【オノマリコ(写真中央)より】
本日は2023年の4月15日です。みなさま、お元気にしていらっしゃいますか。この3年間、いかがお過ごしでしたか? わたしはみなさまと出会えていたでしょうか。
予定がまったく変わってしまったこの3年を越えて、わたしはしぶとくもこれからも演劇をしながら生きていく気です。
ただ、この3年、まったくの無傷とはいきませんでした。自分にも、他者との関係にも、細かな傷やひびがあちこちにできて、その修復に追われていました。陽の光の下に出られない日もありました。金策も苦しかった。けれど、苦しさを語ることで繋がることができた縁もありました。苦しい時に助けてくれる人がいるのだとも感じられるようになりました。
人間関係は不得意な方なのですが、人と共に生きることにすこしは自信が持てました。その影響があってか、このたび、13年やってきた「趣向」を劇団化することになりました。
俳優の大川翔子さんと、俳優の前原麻希さんに加入していただきました。前原さんは「期限付き」での加入です。すてきなお二人に、見限られないようにがんばろうと思います。

6月には早速、イベントを開きます。『オノマリコフェス』と銘打って、短編演劇と勉強会と音楽ライブの”フェス”を行います。
“フェス”なので、もちろん盛り上がりたいとも思いますが、演劇のつくり手も、観客のみなさまも、みんなが大変だった3年間に思いを馳せつつ、お互いに労わりあうような時間も作れたらと思います。
長い文章、読んでくださってありがとうございます。3人になった趣向を、これからもよろしくお願い致します。
https://shukou.org/member/onomariko/

撮影:佐藤茉優花