趣向次回作は大人の俳優(女性)が演じる男子校ミュージカル!?
2014年に“short version”として上演された「男子校にはいじめが少ない?」。
この秋、東京・横浜にてはじめて全編が上演されます。
是非、ご期待ください!
男子校にはいじめが少ない?
作:オノマリコ
音楽:後藤浩明
振付:小林真梨恵(waqu:iraz)
○東京公演
2016年11月2日(水)~8日(火)
花まる学習会王子小劇場
○神奈川公演
2016年11月11日(金)~12日(土)
のげシャーレ(横浜にぎわい座B2F)
〈出演〉
大川翔子
中谷弥生
本間玲音(ウゴウズ)
伊藤昌子
飯塚ゆかり(Q)
三澤さき(ゲンパビ)
小川碧水(安全ピン)、ほか
♢「男子校にはいじめが少ない?」とは?
2014年に発表されたオノマリコの戯曲。
男子校では女子の目を気にしなくていいのでスクールカーストが生まれないという都市伝説をもとに創作された。
特徴的なのは歌をたくさんうたうことと、女性が男子高校生を演じること。言うなれば、オールフィメール男子校ミュージカル!
このたびlong versionを初上演。
◆脚本公開中→http://suiseidou.cool.coocan.jp/danshi.pdf(虚空文庫)
◆上演歴
2014年4月、『神奈川県庁本庁舎大会議場短編集』にて、趣向がshort versionを上演。
2014年8・9月、岩手県立福岡高等学校演劇部が岩手県北地区大会・岩手県大会にて上演。
2014年11月、神奈川県の事業“マグカル・シアター”にて、趣向がリーディング上演。
2015年3月、大阪府の精華学園精華高等学校が上演(男子高校生による上演)。
2015年11月、『後藤浩明 LIVE 2015 A/W』にて楽曲披露。
「男子校にはいじめが少ない?」は2014年に書いた作品です。
全寮制の進学校を舞台に、男子高校生たちが男子校の楽しさと鬱屈、女の子たちへの憧れと恐れ、将来への展望と不安を語り、歌います。
2014年には40分版“short version”での上演と、リーディングでの上演を行いました。東京や神奈川で全編を演劇上演するのは実は今回が初めてです。
この2年で、わたしは何人もの高校生と出会いました。彼らの半数はもう高校を卒業しています。
舞台スタッフになることを目指して大学に通っている人。急に人がこわくなって友だちができないという人。就職して太った人。モテはじめた人。俳優として演劇の現場でご一緒した人もいます。学生でいられる時間を奪われてしまった人もいます。「高校生」という時間のかけがえのなさは、今の方がわかります。
今公演は「大人の俳優(女性)が演じる男子校ミュージカル」です。男子校では女子の目を意識しなくていいから誰とでも仲良くできる、イジメやスクールカーストが起こりにくいという話から、創作していきました。10代の人たちには「こんな作品やりたいな」と思わせるような、大人は高校生に引き戻すような、そんな作品にしたいと考えています。
そしてできれば、いまサバイブしている「こども」と呼ばれる年齢の人たちに、「社会はぜんぜん君にやさしくないけど、少なくともわたしは君をあいしてる」と伝えたいと思います。(迷惑かもしれないけどね!)
趣向主宰・劇作家 オノマリコ